毎日、ジメジメして暑くなってきましたが、おうちのワンちゃん、ネコちゃんは体調を崩していませんか?
それにしても今回の台風はすごかったですよね。
当院も金曜日の朝に病院に来たら待合室が枯草ですごいことになってました。(扉の隙間から風で進入…(涙)。)
朝から診察の合間に掃除、掃除…でした。

さて、しばらくアップしておりませんでしたが、本日は皮膚病のお話第2弾を書こうと思います。

前のブログで皮膚病の原因は様々だということを書きましたが、今回はその中で感染について少し書こうと思います。

皮膚への感染といってもこれまた様々なんです。
代表的なものをピックアップしてみますと…

まず寄生虫。
.離漾▲泪瀬…主にお散歩中など外出時に付着します。お散歩時の草むら注意です!
ノミアレルギーがあると特にひどくなります。
≡令…「かいせん」と読みます。すでに疥癬に感染しているノラネコなどと接触して感染。とにかく痒い、痒い。
L喨饕…アカラス、ニキビダニとも言います。哺乳時に母親から感染しますので通常、健康な動物でも寄生しています。
免疫力が安定していない子犬やシニア期に発症することが多いです。

次に真菌、酵母菌。
“乕羯緇菌…イメージとしては人の水虫。すでに皮膚糸状菌に感染している動物からの感染します。
人へも感染するため飼主様も要注意です。
▲泪薀札船…皮膚の常在菌(普段から体についている菌)で、増加すると皮膚炎を起こすことがあります。
脂漏性皮膚炎(脂っぽいべたべたの皮膚炎)が特徴でニオイも結構強烈!

そして細菌。
.屮疋Φ絛…これも常在菌ですが、感染を起こし皮膚病になるケースがあります。

他にも細かく書くといろいろあるでしょうが、主なものを列挙しました。
これを我々は検査することで原因を特定していき、それに合った治療を開始していきます。

では、治療について飼主様に知っていただきたいことを中心に書こうと思います。
これも前に書きましたが、上記の原因が混在していることが殆どです。
寄生虫を駆除しながら一緒に悪さしている菌の増殖も抑える。なんていう治療が基本となります。

〔瑤鮖箸
内服薬や外用薬を使っての治療ですが、動物の場合、外用薬を使っても舐めてしまうので私はあまり使用せず、
内服を中心に使用しています。
ただ、外用薬でも最近は良いものがたくさん出てきています。外耳炎だけのように局所なら外用薬でコントロール、
範囲が広ければ内服というやり方もしています。
基本的には抗生物質、抗菌剤、抗真菌剤、駆虫薬などで原因のコントロールをします。
また、原因にもよりますが、痒みを抑えるためにステロイドの使用も欠かせないことが多いです。
ステロイドは副作用のイメージが先行していてあまり印象が良くない薬かもしれません。
私もステロイドを使うことを飼主様に説明すると時々、「えっ!ステロイドですか!?」と言われます。
しかし、ワンちゃんやネコちゃんは我々と違って痒みを我慢しません。
いつも「ここまでやるか!?」というくらいまであっという間に掻いたり舐めたりしてひどくしてませんか?
痒み、炎症を抑える薬はいろいろありますが、他の薬は犬猫にはあまり効かない(効いてるけど痒みが抑えきれない)と個人的には思っています。
ですので、ステロイドを数日間だけでも使用して、まずはとにかく痒みをしっかり抑える。これは非常に大事だと思います。
では、副作用は大丈夫?となりますが、短期間、用量を守って使用する分には大きな副作用はほとんど気にされなくて大丈夫です。そして、どこの先生方もステロイドは考えながら使用します。決して乱用しません。
かかりつけの先生を信じて上手にステロイドを使って、上手に痒みをコントロールしてあげてほしいです。

¬浴する
薬用シャンプーを使った薬浴は感染のコントロールに非常に有効です。
私は飼主様には「薬用シャンプーはシャンプーではなく、外用薬のイメージを持ってください。」とよくお伝えします。
泡立ちが悪い薬用シャンプーはそれをお伝えしておかないと、どんどんシャンプーを無駄使いしてしまいます。
ぬるま湯でしっかり皮膚を濡らし、汚れを落とす。

薬液をよく皮膚に浸透させる(洗うというより皮膚にもみ込む感じ)。

10分程度そのまま洗い流さずに放置。

ぬるま湯でしっかり洗い流す。

乾かす。(タオルドライではなく、ドライヤーで確実に。)

これが薬浴の基本です。普通のシャンプーの感覚で使用してもあまり効果が得られないかもしれません。
それから感染のコントロールの場合、私は薬浴を数日〜1週間隔でお願いしています。

サプリメントを使う
皮膚に対して効果のあるサプリメントは様々です。
私は個人的には感染性の皮膚病ではあまり使用しませんが、たまに脂肪酸のサプリメントを使用します。
脂肪酸療法は簡単に言うと「いざ炎症が起きた時にそれを後押ししないような細胞を作っておいてあげる」ようなものです。
分かりにくいですよね(笑)。
脂肪酸療法に関してはインターネットでいくらでも調べられますので興味がある方は調べてください。
ただ、サプリメントは悪い時だけに服用するものではありません。
今までの私の経験では、皮膚病に限らずサプリメントは症状が良くなると「飼主様自身の判断で中止」してしまうことが非常に多いです。
大概のサプリメントは、悪い状況を治すというより、状態が悪くならないようにする予防的なものが多いので、基本はずっと続けることで効果を得ていくものです。
色々な病気でサプリメントを処方されるケースがあると思いますが、その獣医師は上記のような意図で処方していることを
飼主様はご理解いただき、指示があるまでワンちゃん、ネコちゃんに継続してあげるようになさってください。

た事を変更する
食物アレルギーに限らず、皮膚病に配慮した食事を与えることは有効な場合もあると思います。
特に脂肪酸療法を加味した食事はサプリメントと同様の効果が期待できると思います。
食べ物のアレルギーでもないのになんで食事変更?と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、
主治医の先生にはその食事に変更した意図が必ずあると思います。
ちなみに食事にはもちろん感染をコントロールするような力はないですが、良い食事を与えることで
良質のたんぱく質を摂り、理想的な脂肪酸バランスを保ち、免疫力のサポートを促すなど、
感染性の皮膚病にも役立つことはたくさんあります。
食事をグレードアップしてあげることで何か変化があるかもしれないですよ。


また今回も長くなりました。
最後までお付き合いありがとうございます。

次回は何を書くかまだ決めていませんが、また暇を見てアップしたいと思います!


伊丹市 動物病院 
トパーズ犬猫クリニック

院長の山本です。

すっかり春らしくなり、暖かい日が続いています。
暖かくなるとワンちゃん、ネコちゃんの皮膚病が多くなってきます。
ということで、
今日からどれくらい定期的に更新できるかわかりませんが、皮膚病のお話をシリーズでアップしていきたいと思います。

さて、動物病院で働く多くの獣医師はヒトの医師とは違い、内科から外科まで、更には皮膚科、眼科、耳鼻科、歯科…と全ての科の診療が必要となります。(最近では専門科の動物病院も増えてきましたが。)
ただ、その中でも先生によって得意分野というか、好きな科、興味を持っている科がたいていあります。
(もちろん全ての科においてのエキスパートの先生もたくさんいらっしゃいます。)

私の場合はフードメーカーに長らく在籍していて、アレルギー用の食事の勉強をする機会が多かったこともあり、『皮膚科』が特に興味のある分野です。

今日からこのブログで皮膚病について飼主様とお話ししていて感じること、勘違いされていることなどを踏まえて皮膚病にはどんなものがあるか、そして我々は(というか、私は)それをどのように診断、治療していくかを簡単にお話しさせていただこうと思います。

よくあるのは『うちの子、皮膚を痒がるからアレルギーだと思うんです。』みたいな話です。
もちろん動物にもアレルギー性の皮膚病がある訳ですが、みんながみんな、アレルギーというわけではありません。

では、皮膚病(皮膚疾患)にはどんなものがあるか、医療従事者には怒られるかもしれませんが、大ざっぱに分類したいと思います。

ヾ鏡…寄生虫、カビ、細菌などが寄生・感染することで皮膚に何らかの症状が出るパターン。
環境因子に対するアレルギー…花粉やハウスダスト、ノミ、カビなどに対する過敏症。
食物に対するアレルギー(食物有害反応)…文字通り特定の食べ物に対する過敏症。
ぅ曠襯皀鶲枉錣砲茲詒乕羲栖…副腎や甲状腺などの病気が原因でホルモン異常が起こり皮膚に病変が出る。
ゼ己免疫疾患…難しい言葉ですが、要は体の免疫の異常により自分の皮膚を攻撃し、皮膚に病変が出る。
腫瘍…一見、ちょっとした皮膚病と思いきや、悪い腫瘍の場合も。

その他には遺伝性、栄養性、原因不明などもあります。

そしてこれらは決して1つが原因ではなく、複数が原因の場合もあります。

当院では特に初診時にまずは飼主様にいろんなことを質問させていただきます。
皮膚病を診断していくうえで、様々な検査も重要ですが、最初にお伺いする質問がとても大切です。
「いつから(いつまで)?」「毎年?」「年中?」「痒い?」「食べているものは?」「いつも痒いのは同じ部位?」などなど。
こういう質問が最終的な診断のヒントになるのでオーナー様も分かる範囲でできるだけ正確にお答えいただけると私たちはすごく有難いです。
獣医師にこれを話すと怒られそうとかそういうのは抜きにしてありのままをお話しいただけることが大事です。

質問のお答えや症状、年齢、性別、今までの病歴など、いろんなことを踏まえて検査を進めていき、最終的に診断(仮診断)へと行き着きます。

そして、診断(もしくは仮診断)をもとに治療を進めていきます。皮膚病の治療は飼主様がペットの病気と真剣に向き合っていただくことと根気が必要です。
「痒がらなくなったしもういいや!」、「あの薬飲んだら良くなるから薬だけもらいに行って飲ませておこう!」というようなノリだと治療は大概、上手くいきません。ペットのことを思って真剣に治療に取り組んでもらえればと思います。

細かいお話は今後、少しずつしていきたいと思います。

ちなみに飼主様からよく聞くお話として…
よく皮膚を痒がるからアレルギーに配慮した市販のフードをあげているんです。とか、
暖かくなると皮膚が悪くなることが多いからサマーカットにしています。とか、
今は皮膚が悪いからシャンプーは控えています。とか。

これって一見、良さそうに聞こえますが、場合によっては全く効果がない、もしくは逆効果のことも結構あります。

原因によって治療法、日常のケア(食事やシャンプーなど)は様々です。
自己判断にはあまり頼らずに、まずは動物病院で受診されて獣医師の指示を仰がれることをオススメします。

ダラダラとキーボードを打っていたら結構長いブログになりました。最後まで読んでいただきありがとうございます。
頑張って第2回目を近日、アップしていこうと思いますのでご興味のある方はお付き合いください。

伊丹 動物病院 トパーズ犬猫クリニック

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