8/12(火)〜8/15(金)の4日間はお盆休み(終日休診)とさせていただきます。

継続しているお薬やフード等は早めにご用意くださいますようお願いいたします。

はじめまして。院長の山本です。ついに初登場!!です(笑)
いつも妻にブログを任せっきりですのでたまには何か書こうと思い、PCの前に座りました。
いきなりおふざけネタもどうかと思いますので…。
今日はワンちゃん、猫ちゃんの食事の選び方についてお話しさせていただきます。

私は某フードメーカーに10年ほど勤務していましたのでちょっとした「ペットフードバカ」です。
ペットフードは世の中に数え切れないくらいありますが、本当の犬猫の食事と呼べるフードはホント一握りしかありません。
ペットが健康に過ごし、長生きできるように毎日の生活の礎になる食事を改めて見直してみてはいかがでしょうか?

まずはフード選びの基本から。

ワンちゃんって肉食?草食?雑食? 猫ちゃんは?…そんな話からです。




大事なことは「犬猫とヒトは違う動物なので、食事の考え方を混同してはいけない」ということです。
これを混同してる飼主さんは非常に多くいらっしゃいます。
ワンちゃん猫ちゃんをヒト(家族)と同じように可愛がられることはすごく大事ですが、
食事も人間と同様に考えるのはちょっと違います。


では次に「じゃあ、どんなフードを選んだらいいの?』という話です。

細かいことを説明し始めるとキリがないので、1つのポイントだけをまずはシッカリ押さえてください。


(↑なお、特別療法食は病気のことを考えて様々な配慮がなされますのでこれには準じません。)

このことを満たす=お肉がしっかり入っているという事になりますので、植物性原料主体の食事より少し値段が高くなります。
でも、肉食系の動物を飼っている以上は仕方のないことかもしれませんね。

良いご飯を食べると
・毛並みや毛ヅヤが良くなる
・うんちの量が減る
など、いろんな変化が出てきますよ。


また、良いフードは一般的に給与量が少ないです
これもフード選びの大事なポイントです。

あれ?少ない給与量だとワンちゃん、猫ちゃんがかわいそう…と思われてませんか??
それは大きな間違いです!
肉食系の動物は消化吸収をする場所である「腸」が短い動物です。
普段から消化が良く、栄養の詰まったもの(お肉や内臓)を食べていますので消化吸収に時間をかけません。
肉食系の動物はそれに合った体の構造や機能を持っています。
給与量が多い食事はワンちゃん、猫ちゃん自身は喜んでいたとしても、実は体は全く喜んでいないことを忘れないでください。


ちなみに植物性原料主体の食事と動物性原料主体の食事では同じ内容量だと後者の方が価格はお高いですが、良いフードは給与量が少ないので1袋が無くなるまでの期間が長くなり、値段の差ほど食費には差が出ません。

たとえば…
1kg 500円 1日の給与量100g →1日の食費 50円
1kg 1000円 1日の給与量50g →1日の食費 50円
値段は倍でも食費は同じです。


食事のことになると熱くなり、長々と書いてしまいました(汗)。
ここまで読んでいただいた方、ありがとうございます。


ペットオーナーの方はペットに対しての愛情をいろんな方法で表現されていると思います。
それは非常に大切なことですし、ペットたちもそれを十分感じ取っているはずです。
でも、私は毎日のことである食事をよく考えてあげ、健康で長生きを目指すことが本当の愛情だと思っています。
愛妻弁当は奥様が旦那様の体のことを考えて作られます。
お母様はご家族の健康を考えて毎日、食事のレシピを考えられます。
それもこれもすべて健康で長生きしてほしいという本当の愛情です。
毎日のことだからこそ、是非ご自宅のワンちゃん、猫ちゃんの食事について改めて考えてあげてください。

どーーん!!



寄りすぎ寄りすぎ!笑



ちょっと離れました犬
今日のおともだちは、カメラ大好き、ミニチュアピンシャーのぽのちゃんですハート9か月の女の子です。
カメラを向けたら興味津々で寄ってきてくれました。おやつで気を引いたりしないとカメラを見てくれない子が多い中、カメラをばっちり見つめてくれていますきらきら
一枚目の写真、頭の上に角が生えてるように見えますね(笑)正体はミニピンちゃんの短いしっぽですいひひ

ドイツ(ミニピンの原産国)っぽいキリッとしたお顔をしていますが、実際はとっても甘えん坊さんのぽのちゃんです。割と気の強い子が多い犬種ですが、だっこが大好きなぽのちゃんは私達にもいっぱいなでさせてくれますかわいい

スラリとした細い足が自慢の犬種なので、ぽのちゃんの美脚をカメラに収めようとトライしたんですが、カメラを向けるとカメラの方を律儀に向いてくれるのでなかなか撮れず笑
よし、おやつで釣ろう!とおやつを用意したところ…


矢印立ち上がってこの笑顔です〜目がハート




かわいいお顔とおもしろポーズが撮れました泣き笑い
短毛のぽのちゃん、毛並みがよくてつるっつるの手触りなんです。来月もまたたくさん触らせてもらおうと思いますDocomo_hart2よだれ
 

今日は特別編です。
院長の親戚のワンちゃんをご紹介しますきらきら
ラブラドールレトリバーのモコちゃん、12歳ですハート



京都からはるばる来てくれましたダッシュ
大型犬で12歳と言えば結構なご長寿です。お顔もだいぶ白くなってきていますが、足取りもまだまだ軽やかで元気いっぱいなモコちゃんです犬

モコちゃん、写真の表情の通り、すごーーく穏やかなワンちゃんです。
以前自宅でモコちゃんが一人留守番をしている時に、警備会社の方が宅内に入ったことがありました。
警備会社の人とはいえワンちゃんにとっては見知らぬ侵入者ですが、モコちゃん、ウンともスンとも言わなかったそうです汗番犬には向かないですが(笑)可愛いですね〜ハート

 
矢印優しそうなお顔です目がハート

 


腕に包帯を巻いていますが、黒いのでピンクがよく映えます。ちょうどワールドカップが終わったところなので、キャプテンマーク!と盛り上がっていましたサッカー

最後に「モコ」の名前の由来ですが、モコちゃんが生まれた年に日産から「モコ」という自動車が発売されました。
モコちゃんの年齢がわからなくなっても、日産に問い合わせたらいつでも年齢がわかるということで命名されたらしいです。
本当なんでしょうか(笑)いひひ

またいつでも遊びに来てくださいねハート

 

 

 

今日は久しぶりに猫ちゃんをご紹介します。
もうすぐ11か月の男の子、くうちゃんですねこ



飼主さんにしがみついていますDocomo_hart2

くうちゃんはお外で保護された子猫ちゃんでした。新大阪で保護された都会っ子ですきらきら
そして、くうちゃんはなんと、記念すべき当院の患者さん第一号なんです!
開院当日に、くうちゃんと飼主さんが初めて入って来られた時のことは忘れられません感動

そんな訳でくうちゃんとのお付き合いはもう半年以上になりますが、着々と大きくなっていますハート
猫は肉食動物なので野菜や果物には見向きもしない子がほとんどなんですが、くうちゃんは果物が大好物です。もも、いちご、メロン、驚くことに猫ちゃんが嫌うみかんも大好き笑猫ちゃん用煮干しより焼き芋が好き!猫界ではかなり変わった嗜好の持ち主ですいひひ

今回、くうちゃんとまめ太郎を久しぶりに対面させました。
お互いまだまだ体も成長中の二人…久しぶりに会う相手の変貌に戸惑ったのか、くうちゃん「誰やキミびっくり」状態でちょっと引く。まめ太郎、カッチカチに固まって退散(爆笑)

 
矢印キャリーの中が落ち着きます…ほっ

 


くうちゃんは保護された時には重度の猫風邪(猫ウイルス性鼻気管炎)を患っていて、目も開かないような状態でした。
しかし飼主さんの愛情と献身的なサポートにより、慢性化はしていますが状態はかなり良くなって、今では元気いっぱい果物を狙っていますもも

今日はノミ・マダニ予防と、耳をかいているとのことで来院されました。
じめじめとした暑い日が続くようになり、耳や皮膚の痒み・炎症を訴えて来られるワンちゃん猫ちゃんが増えてきました。
気候の影響もあり、耳や皮膚の感染症は数日間で急激に悪化するケースも少なくありません。また、どんな病気にも当てはまることですが、軽ければ軽いほど治すのに時間も労力もかかりません。
少しでも普段と違うなと思われたら、早めにご相談いただくことをおすすめしますスマイル

 

 

 

私と院長、当然のことながら犬が大好きです。
が、犬の趣味は全然違います。

私→美犬系が好き。最愛はコーギー目がハート
院長→いわゆるぶさかわ系が好き。パグ愛が凄まじいパグ

そんな両極端の犬好みを持つ二人が唯一、次飼うならこれだ!と意見が一致した犬種があります。
それはキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルですきらきら
しかも色はブレーンハイム(白茶)。

今日ご紹介するのは、↑の条件そのまんまのココちゃんです!6ヶ月の女の子です。

 


キャバリアの子は本当に性格が穏やかで、人間大好きな子がほとんどです。
院長も私も、今までの獣医師人生でフレンドリーではないキャバリアには会ったことがありません。
ココちゃんも例にもれず、とにかく人が大好きなワンちゃんですハート
しかも、めちゃくちゃべっぴんさんなんです。
初めて来院した時ココちゃんはもうすぐ3ヶ月になる子犬ちゃんでしたが、本当に可愛くて、「この子はキャバの中でもとびきり美人です」と3回くらいは飼主さんにお伝えしたと思います笑

 



矢印診察台の上でも激しくしっぽを振ってくれていますハート

 


嬉しいことに、ココちゃんも当院に喜んで来てくれるワンちゃんの一人です。
お散歩途中に、入口前で立ち止まってしっぽを高速で振ってくれることもしばしばです泣き笑い

姿よし、性格よしのココちゃんに会うたびに「やはり次はキャバリアだな…よだれ」と決意を新たにする私達でした。

 

 

 

学生時代から、いつか飼いたいと思っている犬種がいくつかあります。
(実際に飼っていたのはコーギーです。超が付くほどコーギーバカですかわいい

その中の一つがチワワです。しかも白〜クリーム色の女の子で、小さくておめめクリクリでおでこが丸くて…という私の理想を見事に体現しているワンちゃんをご紹介します。9ヶ月の女の子、はなちゃんですハート


(またやってしまいました…ピントが診察台の上のリードに合っていますトホホ_| ̄|○

はなちゃんが初めて来院した日は私の誕生日でした。運命を感じます…きらきら(私以外どうでもよくてすみません)

はなちゃんは人が大好きなワンちゃんです。来院するたび私たちにこれでもかと尻尾を振ってくれます。
当院にもすっかり慣れているので、撫でてもらおうと受付に侵入を試みたりしてくれます。か、かわいい…目がハート



おめめが艶々の黒豆みたいで、本当にきれいなんですハート
私のストライクゾーン直撃なので、いつもたくさん触らせてもらって可愛がりまくっています泣き笑い
飼主さんによると、チワワとは思われないことも多いそうです。おそらくチャームポイント(ちょっとだけアンダーショット)のなせる技かと…。

 
矢印チャームポイントハート

この角度もかわいいですね〜きらきらどう見ても私の眼には美チワワにしか映りません好き

3ヶ月で初めてやって来た時はとっても小さかったはなちゃんが、今ではすっかり大きくなりました。成長を一緒に見させていただくことができてとても嬉しいです。
これからもたくさんのワンちゃん猫ちゃんの一ファンでありたいと思っています犬

 

 

 

当院の成犬ワンちゃんでおそらく最小最軽量のワンちゃんをご紹介します。
トイプードルのもずくちゃんきらきら1歳になったばかりの女の子です。
お名前の由来はその姿から!



白黒写真じゃないですよ笑

もずくちゃんは1歳になった大人ワンちゃんですが、体重1.6キロ。痩せているわけではなく、体格そのものが小さいワンちゃんです。体は小さいけど元気いっぱいですきらきら
その小ささとトイプー歩き(と私が呼んでいる、トイプードル独特の前足をぴょこぴょこっと跳ね上げるようにして歩く可愛い歩き方)、一度聞いたら忘れられないお名前から、お散歩友達のとても多い人気者ワンちゃんですハート

もずくちゃんのお散歩コースに当院があるため、診察ではない日もよくお顔を見せてくれます。
そんなワンちゃん達の例外に漏れず、もずくちゃんも院長が大好き!ありがたいことです感動

 

矢印くまもん院長です。


カメラ目線がとっても上手ですハート

もずくちゃんは愛らしい姿とお名前とのギャップがまた、たまらなくかわいい部分でもあります。初診の時、問診票に「もずく」と書いてあった時の衝撃…(笑)しかし今では、もずくちゃん以上のお名前は考えられないほどもずくちゃんです。素晴らしい名付けセンスですきらきら
当院の近くで、小さな黒トイプーさんがちょこちょこちょこ〜と歩いていたらもずくちゃんの可能性大ですよ泣き笑い

 

柴犬は根強い人気がありますよね犬これだけ小型犬が人気の現在でも、人気犬種上位に必ず入っています。賢くて可愛くて、日本犬特有の凛々しさもあり私も大好きな犬種ですきらきら

しかし同時に、実は獣医泣かせの犬種でもあります。
柴ちゃんはとにかく飼主さんのことが大好きです。飼主さんを信頼して敬愛して好きで好きで好きすぎて、飼主さんでもないのになれなれしく触ってくるお前は誰やねんびっくりとなり、心をあまり開いてくれない子が多いんですね泣く他人な上に色々触ったり注射したりする訳なので、慕われないのは当然のことなんですが汗

ところが柴は本当に両極端で、飼主さんだけでなくとにかく人が大好きでたまらない!というワンちゃんも多く存在します。
当院におけるその第一人者、はなちゃんですハート9か月の女の子です。



笑ってますね〜ハート
診察台の上ですら私たちに嬉しさのあまり飛びついてくれる、めちゃくちゃフレンドリーなワンちゃんです。
先日ご紹介した白柴のハクちゃんもこのタイプで、本来少数派なのにね〜と嬉しがっている私達です。

さてはなちゃん、とにかく元気いっぱいです!
常に飛び跳ねるように動いています。
院長のことが大好きで…

 
矢印飛びついて尻尾を振りまくっています犬

消火器と観葉植物にピントが合っている、私の撮影技術をお許しください。
「はなちゃんはなちゃーん、うわぁ目がハート」とか言いながら、毎回たくさん触らせてもらっています笑


動物病院は本来、ワンちゃん猫ちゃんにとって楽しい場所ではありません。
頑張って治療や予防に協力してくれるワンちゃんの精神的負担を少しでも軽くしようと、当院では診察中/後にご褒美をあげるようにしています(治療中の病気の種類によってはあげられないことがあります)。
「動物病院に行くといいことがある」「このおじさん(院長)は悪い人じゃないよ〜」と覚えてもらうのです。しつけと同じ手法ですね。アレルギーなどで食事制限がある子や、おやつや食事にこだわりを持ってらっしゃる飼主様は、病院に来られる際にご褒美おやつをご持参いただくと良いと思いますにこにこ
嬉しいことに(診察そのものはちょっと苦手でも)病院へは喜んで来てくれるワンちゃんが多いです。何より頑張ったワンちゃんを、私達と一緒にたくさん褒めてくださる飼主様がとても多いのが本当に有難いです感動ワンちゃんは褒められてどんどん賢くなりますし、ご主人様が喜んでいる→嬉しい→ここは楽しいと思ってくれる動物ですからきらきら

では猫ちゃんは?…猫ちゃんの飼主様ならよくご存知の通り、猫ちゃんはその性質上、おやつや褒めることでテンションが上がる動物ではありませんねこ「診察を無駄なく短時間で済ませてお家に帰らせてあげること」が猫ちゃんにとって何よりストレスを減らしてあげられる方法なので、そうできるように努力しています。
 

先日の日曜日に、病院のお休みを頂いて勉強会に行ってきました。
勉強会は日々の診療に活かすために参加しますが、それを患者さんに還元できなければ意味がありません。
とはいえ診察中に、その時の症状とは全く関係のない話をする訳にもいきませんのであせ勉強会に参加した時は「こんなことを学んできました」というご報告をこちらでさせていただこうと思います。
ご興味がありましたらお読みいただいて、気になる内容があれば診察時にでもお声をかけていただければと思います。

さて、今回の勉強会はテーマが二つありました(いずれも新しく発売になった薬の話です)。
一つ目は、今までになかった「おいしいお肉タイプのノミ・マダニ駆除薬」です。

近年は飼主様の意識が非常に高くなり、ペットにノミ・マダニ予防をきちんとされるケースがとても多くなりました。
家族の一員である大切なペットのことをしっかりと守る、そんな飼主様が大勢いらっしゃることは本当に素晴らしいことだと思います。

ところで、なぜノミ・マダニ予防が必要なのかご存じでしょうか?
「ペットショップで言われたから」「病院で勧められて」「なんとなく」…という方も多いのではないでしょうか。
特にワンちゃんは予防しなければならないものが多いので、
  『ノミ・マダニ予防はされていますか?』
  『はい。春に血液検査してお薬もらいました』
  『それはフィラリアです』
  『あれっ?あせ
……こんな会話も病院ではよく聞かれます汗

ノミ・マダニ予防について、詳しくお話しするとそれだけで1時間超のセミナーができてしまうので(笑)まずは一言。
ノミ・マダニに寄生されると、「痒いだけではなく、命に関わる病気を引き起こす可能性がある」
これだけは知っておいてください。

少し詳しくご説明させていただきます(知ってるよという方は飛ばしてくださいねねこ)。
特に危険なのはマダニです。マダニによりバベシアという原虫に感染すると、ワンちゃんで重篤な貧血を起こし死に至ることがあります。
また最近では報道が落ち着きましたが、ヒトにSFTS(重症熱性血小板減少症候群)という病気を媒介します。2013年1月に国内初の患者が報告された新しい伝染病ですが、2014年6月までに西日本を中心に61名の方が感染し、22名の方が亡くなっています(うち2名は兵庫県)。ヒトにSFTSをうつすマダニと、ワンちゃん猫ちゃんに寄生するマダニは同じ種類です(フタトゲチマダニなど)。マダニ予防=ワンちゃん猫ちゃんだけの問題ではないのがお分かりいただけると思います。

ノミで厄介なのはノミアレルギー性皮膚炎です。ノミの寄生により、激しい痒みや脱毛を伴う全身性の皮膚炎が起こります。一度この病気を発症してしまうと、その後はわずかなノミの寄生でも皮膚炎に悩まされる生活が続きます。
上記以外にも、ノミ・マダニはワンちゃん猫ちゃん、さらに私達人間に様々な病気を置いていくとても厄介な寄生虫なのです。

これらの理由から、動物病院ではノミ・マダニの予防をお勧めしています。
さて、本題ですが(前置き長すぎしぶっ4すみません)
冒頭でお伝えしたように、この度全く新しいチュアブルタイプの美味しいノミ・マダニ予防薬が発売されました。

これまでノミ・マダニ予防薬と言えば、首筋にたらす液体タイプのものが主流でした。
このお薬は非常に優れており、発売から20年以上経っても獣医師が信頼して処方できるお薬です。
しかしメーカーによる調査で、飼主さんからこんな意見が多数寄せられたそうです。
・液体をつけられるのをペットが嫌がる
・じっとしていないので上手くつけられない
・シャンプーやトリミングの予定を調整するのが面倒
・薬が乾く前に子供が触ってしまう
       :
数え切れないほど処方してきたお薬ですが、飼主さん目線ではお困りのことも多かったんですね。

さて、もう一つの重要な予防であるフィラリアは、お肉タイプの美味しいお薬が主流です。
「喜んで食べるので投薬ストレスが全くない」「ペットが喜ぶのであげるのが楽しみ」というお声がとても多いお薬です。
フィラリアと同じように毎月行うノミ・マダニ予防にも、ワンちゃんが喜んでくれるようなお薬がついに誕生したのです。
液体タイプのお薬が苦手なワンちゃんと、そのために投与がご負担になっている飼主様にとって、新しいお薬が「ノミ・マダニ予防を嬉しいものにする」お手伝いをできるのではないかと思っていますきらきら

そんないいことづくめのお薬ですが、デメリットもお伝えしておきます。
・原料に大豆を使用していますので、大豆にアレルギーのある子には投与できません。
・食がとても細く、おやつなどを好んで食べない子は摂取できないかもしれません。
(メーカー調べで、1割のワンちゃんは食べなかったと報告があります。)
・薬が吸収される前に吐いてしまったり、ひどい下痢の時に投与したりした場合は薬の効果が出ない可能性があります。
・従来のお薬より、価格が少し高いです。

上記を踏まえて、液体のお薬か新しいお薬かを飼主様のご判断でお選びいただければと思います。
病院としては、どちらのお薬を選ばれても良いと思います。しっかり予防していただくことが重要なのです。
                
ここまでお読みいただいた飼主様の中には、猫の記述がない…とお気付きになった方もいらっしゃるかと思います。
はい。このお薬、残念ながら犬用のみの取り扱いとなっております。
体内における薬の代謝機構が犬と猫では異なります。今回の薬剤は、猫では十分な効果が得られないため製品化できなかったということでした。
液体のお薬を嫌がってうまくつけられない、基剤が合わずつけた場所が脱毛してしまう…などの悩みは猫ちゃんでもよくあるケースなだけに残念です_| ̄|○今後のお薬の進化に期待したいと思います。
 


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